今 「W32/Badtrans」というウイルスが発生しています。(01-11-30) このウイルスは、InternetExplorerのセキュリティホールを悪用しているため、 Outlookではメールを開いただけで、OutlookExpressではプレビューした だけでもウイルスが動作します。 InternetExplorer、Outlook/OutlookExpressユーザの方は、下記のソフトをインストール して、速やかにセキュリティホールを解消して下さい。 感染すると、パスワード等が盗まれる可能性があります。感染した場合は、ウイルスを 修復した後、パスワード等を変更しておくことをお薦めします。 |
対策 |
緊急措置 |
感染すると MAPI( Messaging API )の機能を利用し、受信トレイの未読メールを探し、その返信として自身を添付してメールを送信します。またコンピュータ上の拡張子が .ASP, .HTM, .HTML などのファイルの中のメールアドレスを宛先にして自身を添付したメールを送信することもあります。また、同一のアドレスに二重に送信しないように PROTOCOL.DLL ファイルに送信したメール情報を格納します。 感染すると、自身をシステムディレクトリに KERNEL32.EXE
の名前でコピーすると同時に、コンピュータの再起動時にワームが再実行されるように以下のようにレジストリ値を追加します。 (パスワードなどが漏洩する危険性があります) |
ウイルスメールの特徴点 |
メールの送信者: パターン1: 先頭に '_' (アンダースコア) が付いたアドレス 例えば、"Name"<_abcdef@abc.ne.jp>のようになります。 パターン2: 以下のアドレスのいずれかの場合もあります。 " Anna" <aizzo@home.com> "JUDY" <JUJUB271@AOL.COM> "Rita Tulliani" <powerpuff@videotron.ca> "Tina" <tina0828@yahoo.com> "Kelly Andersen" <Gravity49@aol.com> " Andy" <andy@hweb-media.com> "Linda" <lgonzal@hotmail.com> "Mon S" <spiderroll@hotmail.com> "Joanna" <joanna@mail.utexas.edu> "JESSICA BENAVIDES" <jessica@aol.com> " Administrator" <administrator@border.net> " Admin" <admin@gte.net> "Support" <support@cyberramp.net> "Monika Prado" <monika@telia.com> "Mary L. Adams" <mary@c-com.net> " Anna" <lindaizzo@home.com> "JUDY" <JUJUB@AOL.COM> "Tina" <tina08@yahoo.com> メールの件名: パターン1: "Re:" のみ パターン2: 先頭に 'Re:' が付く、以前に送ったメールの返信の件名 パターン3: 空の件名 メールの本文: 空の本文 添付ファイル名: 以下の単語の組合せで、拡張子が2重についています。 xxxxxx.yyy.zzz 最初のxxxxxxは、 fun, Humor, docs, info, Sorry_about_yesterday, Me_nude, Card, SETUP,stuff, YOU_are_FAT!, HAMSTER, news_doc, New_Napster_Site, README, images, Pics, SEARCHURLのうちから任意の1つ。 2番目のyyyは、DOC, MP3 から任意の1つ。 最後のzzzは, pif, scr から任意の1つ。 例えば、 Sorry_about_yesterday.DOC.pif や Humor.MP3.scr という添付ファイル名になります。 |
対処方法: |
感染してしまった場合の修復方法は、下記のようなレジストリの修正が必要となります。手動による修復方法は、下記ワクチンソフトウェアベンダーのサイトにも掲載されていますが、
コンピュータに関する高度な知識が必要であり、特にレジストリの修正等は少
しでも間違えると、コンピュータが正常に起動しなくなる場合もあるので注意が必要です 1.Windowsをsafeモードで起動して、ウイルスが追加した以下のレジストリ値を削除します。(※2) HKLM\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\RunOnce\Kernel32=kernel32.exe 2.次に、ワクチンソフトでフルスキャンし、検出したファイルを削除します。ファイルが削除できない場合は、 検出したファイルの名前を変更し、レジストリ設定 の削除を確認後リブートしてから、名前を変更した ファイルを削除します。今後、再感染しないように予防策(SP2へ入れ替える)をとります。 ※2. 以下のURLに、レジストリ修復ツールがあります。 山田洋行(F-Secure):http://www.fs-support.yamada.co.jp/df/v-descs/v-descs2/bt_b_dis.htm |
「W32/Badtrans」ウイルスに関する情報 http://www.ipa.go.jp/security/topics/newvirus/badtrans-b.html オンラインウイルススキャン http://www.trendmicro.co.jp/hcall/scan.htm |